高崎女子高校の概要
群馬県立高崎女子高等学校(通称『高女(たかじょ)』)は、高崎市稲荷町にある全日制の女子高校です。
設立は1899年(明治32年)と大変古く、群馬県下で最初に設立された女子教育機関であり、伝統ある進学校です。
学力だけではなく、部活動も盛んに行われており、関東大会や全国大会など様々な場で優秀な成績を納めています。
最寄り駅のJR高崎問屋町駅からは、徒歩10分です。他にも、近隣にバスが循環しており様々な交通機関を用いて生徒たちが通学しています。
高崎女子高校が準ずる「群馬県立高校の入試制度」
従来、群馬県立高等学校の入学者選抜は『前期試験』と『後期試験』の2回の入学試験がありましたが、令和6年度(2024年度)の入学者選抜より選抜方法を一新し『本検査』1回の入学試験に変わります。
試験が1度限りに変更されるので、本番で自分の実力を発揮できるように、模試などを活用して場慣れしておく事も受験対策としておすすめします。
2024年度の高校入試から前期・後期選抜廃止。群馬県統一テストで本番力を身に付けよう
選抜方法
『本検査』は2日間に渡り実施され、1日目に学力検査・2日目に面接等を実施します。令和6年(2024)年度入試の場合、実施日は以下の通りです。
※尚、最新情報は群馬県教育委員会HPでご確認いただくことをお勧めします。
[table “128” not found /]『本検査』を受験した生徒たちは、後述する「①事前提出書類」「②学力検査」「③面接」等の結果や内容を基に『総合型選抜』と『特色型選抜』により合否を判断されます。
これらの選抜方法の判定基準や募集定員は高校によって定められますが、受験生側から選抜方法の指定をすることは出来ず、あくまで高校側の判断基準として定められ公開されています。
①事前提出書類
- インタビューシート:全受験者が高校へ提出する高校生活のビジョンや学校内外の活動歴を記す志望理由書に当たるものです。
- 調査書:中学校の学校長らが作成する書類。内申点や課外活動の実績などが記されています。
②学力検査
【5教科(各50分) × 100点 ※高校により傾斜配点有り】
[table “124” not found /]③面接等
面接(集団、個人)、作文、小論文、パーソナルプレゼンテーション、実技検査等、各高校側が定める学校・学科の特色に合わせた選抜方法
※パーソナルプレゼンテーションとは、あらかじめ高校側が提示したテーマについて、発表等を用いて自己表現を行う検査
令和6年(2024年)度 高崎女子高校の入試選抜を詳しく紹介
群馬県教育委員会より「各高等学校の選抜方法等の概要」が公表されています。
【参考:令和6年度群馬県公立高等学校入学者選抜における「各高等学校の選抜方法等の概要」について】

①選抜方法の比率を確認
★全体募集定員280名 ※2023年度入試実績
【特色型:25%→70名 / 総合型:75%→210名】
②選抜順を確認
第1次:総合型選抜
→全受検者中210名を選抜→残りA名
第2次:特色型選抜①
→残りA名中28名を選抜
第3次:特色型選抜②
→残りA名中42名を選抜
③本検査内容を確認
③-1:学力検査の配点
高崎女子高校の場合【国語・数学・英語・社会・理科】の5教科が各100点満点となり、合計500点満点で採点されます。
③-2:2日目の検査方法および評価配点
【集団面接】が実施され、35点満点で評価されます。
③-3:調査書の評価配点
135点満点で評価されます。
④各検査項目の判定割合を確認
高崎女子高校の場合、第1次選抜:総合型の判定において75%が入試本番である学力検査の点数が重視されます。本番で自分の実力を発揮できるように、模試などを活用して場慣れしておく事も受験対策としておすすめです。
第2次選抜も同様の見方で配点や判定割合をご確認ください。
高崎女子高校の2023年度出願倍率
『前期選抜』での高崎女子高校の出願倍率は4.01倍でした。
2023年度、出願倍率が最も高かったのは前橋女子高校で 4.17倍です。
近隣高校の出願倍率は次の通りです。県立前橋高校 3.46倍、桐生高校 2.93倍、高崎北高校 2.75倍、高崎東高校 2.34倍、高崎経済大学附属高校 2.76倍。
『後期選抜』での高崎女子高校の出願倍率は 1.34倍でした。
2023年度、出願倍率が最も高かったのは高崎北高校で 1.68倍です。
近隣高校の出願倍率は次の通りです。県立前橋高校 1.18倍、前橋女子高校 1.14倍、桐生高校 1.18倍、高崎経済大学附属高校 1.55倍、高崎東高校 1.20倍。
高崎女子高校の偏差値
※公立高校の合格の目安を一覧化したものです。
年度により変動はありますが、高崎女子高校の偏差値68は前橋女子高校と並び県内女子高校の最上位を誇ります。
[table “34” not found /]高崎女子高校の主な大学合格実績
『入学時の四年生大学進学を目指す割合100%』と、高崎女子高校の生徒たちは大学進学に対し高い意識と志のもと日々勉学に励んでいます。
大学進学に重点をおいた教育課程のもと、大学受験を早期から意識し準備を進めることで『令和元年度~3年度 現役進学率94%』と高い進学実績に実を結んでいます。
東京大学や京都大学といった旧帝大をはじめ、日本全国の名だたる大学へ進学しています。
[table “35” not found /]医学部医学科への進学実績
高崎女子高校から医学部医学科へ進学する生徒も多く、以下の通り、優秀な生徒を育む指導、教育が実を結ぶ結果となっております。
[table “36” not found /]グローバル人材育成プログラム
全学年全生徒を対象に国際理解や国際交流といった、将来社会へ出た際に多角的な視点を持ちグローバルに活躍できる人材の育成に励んでいます。
学校内において、大学教授を招いての講演会やワークショップ、英語での異文化理解授業の他、群馬県内の高校生対象の【明石杯高校生英語コンテスト】や【雷神カップ高校生英語ディベート大会】への参加も実施しております。
2017年度からは、希望者を対象に約10日間のアメリカ合衆国(ボストン・ニューヨーク)への研修プログラムも追加されました。現地での語学研修、ホームステイ、現地で活躍する日本人やOGとの交流など様々な体験が出来ます。
グローバル社会でもリーダーとして活躍できる為、主体性を育む取り組みが行われています。
高女自治
高崎女子高校では、生徒会や各種実行委員会により校内の行事や一部式典を計画・実施する学生自治が行われています。
【開校記念式典】【壮行会】【予餞会】【生徒総会】【球技大会】【椎樹祭(文化祭)】他、高校生活において生徒たちの記憶に残る様々な行事を生徒たち自身で企画、計画をすることにより、より一層思い出深い行事となります。また、これらの自治活動を通し、生徒たちの自律心や自主性、協調性が大いに育まれます。
高崎女子高校の特徴
県下において、はじめて設立された女子教育機関という事もあり、伝統と歴史のある学校です。
高女自治をはじめ、生徒の意見や思想が尊重され、『認め合う 高め合う 全力投球』の校風のもと、学校生活を送っています。
一時間55分授業となっており、全員参加の【土曜授業】、希望者対象の【早朝課外】、3年生 希望者対象の【放課後課外】等、学校実施の課外授業も豊富に行われています。
自習室も充実しており、生徒たちは切磋琢磨しながら、日々勉学に励んでいます。
部活動
地域の方からは『高女といえば部活動!』と言われるほど、部活動が盛んに行われ各上位大会において活躍し優秀な成績を収めています。
15の運動部と22の文化部と少数の愛好会があります。愛好会の一部には全国でも珍しい『なぎなた特別愛好会』もあり、同愛好会は令和4年度 全国大会へも出場しております。
また、山岳部も有名でインターハイ優勝経験もあります。
2021年には、前橋高校 山岳部と共に群馬テレビに出演経験もあります(動画はこちら)。
校訓
●向学叡智:常に真摯に学びに向かい、高い知性を持つ
●清楚品位:飾り気がなく清らかで気品にあふれる
●明朗闊達:明るく前向きで心が広い
著名な卒業生
学業だけではなく、自主性を重んじ広い視野や豊かな精神を培った高崎女子高校の卒業生たちは、多方面で活躍しています。
高崎女子高校在学中、松本清張賞の最終選考の候補まで残るも若齢であることが懸念され選出が見送られたという『八咫烏シリーズ』で有名な阿部 智里さんが平成22年度卒業生です(阿部さんは早稲田大学在席中に無事、第19回 松本清張賞を受賞しています)。
また、2018年に『カストロの尻』にて第68回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した小説家・エッセイストの金井美恵子さんも高崎女子高校出身です。
また、群馬県を代表する銘菓である『ガトーフェスタ ハラダ(株式会社原田)』の取締役 原田 節子さんは同校の卒業生です。
個性と魅力溢れる進学校!県立高崎女子高校!!
W早稲田ゼミからも毎年たくさんの生徒たちが高崎女子高校へ合格しております。
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